熊本市の地震の記憶の継承

2016年には、同じく熊本出身の蓑茂先生にお声がけいただき、明治時代の熊本地震の記録の現代文訳のお手伝いをしました。2020年には、先生のふるさとである人吉と球磨地域で大きな洪水の被害もありました。
いろんなご縁にて、今年から10年間、熊本県立大学へ移られた島谷先生のプロジェクトチームに加わり、流域治水の研究に関わることになりました。
2011年から継続してきた東日本大震災で学んだことを活かして、次は、地元の熊本県のためにできる研究を実践していきたいと思います。
 
熊本市都市政策研究所、日本ランドスケープ・アーキテクト連盟JLAUの蓑茂先生と共同で、熊本市地震の記憶の継承という観点から過去の同地域における地震記録を現代語訳するプログラムに参加することになりました。
講義やポスターを通じて集まった有志の学生と上原ゼミの学生とともに翻訳を行う予定です。
地元に対して寄附やボランティア以外にも何か貢献できないかと考えていたので今回の取り組みが、地域が前を向いて復興に取り組むための糧になるような仕事ができればと思っています。

当時の人々がどのように震災を受け止めて、現在の街を復興してきたのかを覗くことは、今の復興を担う私達にも希望やヒントを与えてくれるような気がします。